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2013年11月18日月曜日

652:【オレ流ライフハック】女の子と話をしたけりゃ、キャバクラなんぞに通うよりもスーツを買いに行けっ!の巻

毎度どうも、さいたまの孤高のωブロガーこと、ひろさの(@Hirosano)です。

久々にこのシリーズが帰って参りました!

密かにこのブログの副題にもなっております「オレ流ライフハック」シリーズ。

どのくらい久々かといいますと、旧ブログのこの回以来だと思われます。

【旧】煩悩の赴くままに: 266:【オレ流ライフハック】アーモンドチョコレートはこうやって食べるのが正しいっ!の巻
一部で絶大なる評価をいただいたシュールなシリーズが、この『オレ流ライフハック』シリーズになります。

今回も、つい先日実際に体験した話を元に、悩める子羊たちを更なる迷宮へと誘い、あらぬ方向へと導かんとする(?)問題作をご披露させていただこうかと思います。


最近めっきり寒くなってきたもんですから、そろそろ冬物のスーツも補充しとかにゃあ心許ないなと、そう思い至りまして、とあるスーツ専門店を訪れて、そこにいる店員さんとキャッキャウフフしてみましたってなお話になります。

なんせ、サラリーマンにスーツは憑き物つきものなんです。

「スーツは男の戦闘服」と言っても過言ではないでしょう。

ですが、かと言って高いスーツを着れば仕事がバリバリこなせるようになるのか?なんてこともなかったりしますので、ボクは「まぁ適当に安物のスーツで済ましてしまおうか」という考えの持ち主だったりします。

「そもそも、なんでスーツを着て会社に行かにゃあならんのか?」ってな疑問について語り始めると、たぶん方向性が全く違う話になってしまいますので、ここでは「とにかくスーツを買わねばならない状況にある」ということにしておきましょうか。

何を隠そう、ご承知のとおりボクはもう40をとうに過ぎたおっさんですから、国道沿いにあっていつも閉店セールをやってるような「洋服の○山」とか「紳士服のア○キ」などに行き、地味なネズミ色のスーツを買ってショボくれた中年を演じてればいいんだとは思うんですけど、たいていあの手の店の店員さんてば、おじさんかおばさんと相場が決まってますわね。

......うーん、なんか、トキメかない。

いやいや、安物のスーツを買うのが目的ですから、そこでトキメく必要なんてこれっぽっちもないのは重々承知なんですけれど、購入対象のスーツ自体にトキメク隙も暇もないってな安物を選択してしまった時点で既に終わってはいるんですがね、でもせめてどこかに楽しみを見つけて、少しはこの「スーツを買いに行く」というどこにでもある行為を有益なレクリエーションにしたいと邪な妄想劇を繰り広げたって、決してバチは当たらないと思うんですけど、どうなんすかね?

かと言って、銀座などにある高級ブランドのスーツとか、代官山にあるオシャレなブティック(死語?)に足を踏み入れる勇気すらありません。

きっとステキな店員さんがいるに違いないとは思うものの、買えるはずもない高級スーツを見に行くだけっていうのはちと憚られるし、例え冷やかしだけだったとしても、そこでは多少お堅い上流階級につきもののスマした上っ面だけのビジネスライクな会話しか期待できそうもありません。っていうか、まずはそこに着ていくそれなりの服がないから即却下。

一般人向けのデパート(もしくは百貨店なんだけど、これも死語?)の紳士服売り場ならば多少は敷居が下がるんでしょうが、そこにあるスーツも作りはいいんでしょうが少し値の張るものばかり。

イージーだかディフィカルトだかわからないオーダーメイドのスーツなんて買う財力は元々ないですし、特別催事場でやってる在庫一掃セールのスーツを目当てに訪れてみたら、そこもおじさん&おばさんの店員さんだらけで、トキメこうと思ってもトキメくことなんてできそうにない。

うーん、結局スーツを買いたいのか?トキメきたいのか?

どっちが主たる目的なのかがわからなくなってきましたが、とにかく二兎を追う者でも二兎ともゲットしたいという男心を最優先課題として考えましょう。

そこでボクが目を付けたのが、「洋服の青○」や「紳士服の○オキ」などが若者向けに展開している別名のチェーン店。

例えば「ザ・スーツ・カ○パニー」とか「パーフェクト・スーツ・ファ○トリー」って名前の、就活生や新入社員や独身のサラリーマンがよく行く(ホント?)スーツ屋さんがあるじゃないですか。あそこですよ、あそこ♡

通勤途上にある何店舗かをリサーチしてみたところ、店員さんもチャラい茶髪の男性だけでなく、若い女性店員さんもチラホラといらっしゃる。きっと、就活生用の女性のスーツなんかも扱うようになってるからなんですかね?

決して40代のおっさんをターゲットにして展開されている業態ではないと頭では理解しつつも、どストライクとはいかないまでも、審判によってはアウトローへのスライダーをギリギリとってくれるかもしれないと、そういうご都合主義的な希望的観測を前面に出し、とある若者向けスーツ販売店舗へ訪れてみました。


身長別に区分されたスーツの棚がビッシリとあり、白と明るい木目を基調とした店内は、とてもおっさんには似合わない溌剌とした雰囲気ではあったんですが、ボクの場合は身長がそれなりに高く(180cm弱)て、小粋なメガネ(まだ老眼ではない)をかけたことで滲み出る知的な雰囲気(偽りの)と、短く刈った顎ヒゲがダンディーさを醸し出していると言えなくもない風貌なもんですから、それほど臆することもなく、スーッと店内に足を踏み入れることが出来ました。

応対して下さった店員さん(というか自分から近寄って行って話しかけてるけど)は、もちろん女性。

若々しく、白いストライプの入ったダーク系のパンツスーツがよく似合う、ロングの髪をポニーテール気味にアップにした、背の高い細身の女性店員さん。

まさに直球ど真ん中のストライクっ!!

こんな絶好球を見逃すと、スラッガーの名が泣くに違いありませんっ!

事前のリサーチは決してストーカー行為などではないことをご理解いただきつつ、たまたま訪れた店舗でスーツを売る理想的な若い女性の店員さんに出会ってしまったと、そういうていでお願いいたします。

さっそく、冬にも着れるスリーシーズン向けのスーツを選びに来た旨を高らかに宣言して、小粋なトークを始めてみましょう。


「どのようなスーツをお探しですか?」

そうですねぇ......。もうおっさんなんで、派手な色じゃなくダーク系の地味なヤツでいいんですよね。

「そんな(笑)。暗めのお色でもラインが入った生地のものもありまして、これなんかどうですか?」

(うーん、黒地に細いくっきりとした白のラインかぁ。線がハッキリし過ぎて派手と言えば派手で、下手をするとヤ○ザに変身できそうかも。)

いやぁ〜、色だけじゃなく、柄ももう少し抑え目がいいんですけどねぇ。こんな風体なもんで(笑)。

「いえいえ、お似合いになると思うんですけれど。他に単色の無地もありますけど少し単調過ぎて......。あ、同系色で織り込んであるこんな感じのはいかがでしょう?見る角度によっては縞模様に見えるので、面白いと思いますよ♡」

お上手ですね(笑)。ところで、これはチャコール・グレーですか?シックな色合いでいい感じすね。流石です。

「そんな......お客様にお似合いになると思いまして♡」

ふふふ。これって少し細身な感じですよね。最近はやっぱり細いのが流行ってるんですか?

「そうですね。ダボっと着るよりも、ピッタリとフィットするスタイルがここ最近は定番になってますね。」

そういうのがおじさんには辛いんですよねぇ(笑)。

「お客様でしたら背もお高いですし、スリムなスーツがお似合いになると思いますよ!」

またまたぁ、買わせようとして上手いなぁ〜。それにしてもここに置いてあるのは普通の二つボタンのスーツばかりですね。最近は三つボタンのスーツは置いてないんですか?

「えぇ、どちらかというとVゾーンを縦に長くして、より細さを強調して見せる形が大半で、今は二つボタンが主流ですね。三つボタンの商品もございますが、一番上のボタンは襟の裏に隠れるものばかりになりましたね。」

チェスターコートみたいなVゾーンが極端に短い形の三つボタンのスーツが好きだったんですけどね。流行り廃りには勝てないか(笑)。ところで、スラックスのウエストは何センチです?

「身長180cmのゾーンにはウエスト80cmと84cmの二つの種類がございますが、だいたい前後5cmくらいはお直しすることができます。どちらもA7というタイプですね。」

確か......メタボ健診でギリギリセーフだったから、84cmでイケるはずなんすよね。

「そんな(笑)。ご試着もできますが、いかがですか?」

それじゃあ、お願いします。


もちろん営業トークとは知りつつも、こんな会話のやり取りを楽しむのはイケないことなのか?

いや、店員と客がただスーツの話をしてるだけ。決して世間様から後ろ指を刺されるような二人ではないはず、ですよね?

ここまでの会話でお解かりいただけたかと思うのですが、ボク自身は相当楽しんでおります。ここでスーツを購入しなくても大満足で終わるはず。

......なんですが、そんな大人げないことをする気もありませんので、一応試着だけはと選んでもらったスーツの上下を合わせてみることにしました。

上着はかなりピッタリフィット。小さ目の作りは最近の流行りだから仕方ないんですかね。

ボクは人より手が長いらしく、より猿に近い進化途中の中途半端なホモサピエンスらしいので、袖口から出る手首の位置をいつも気にしてるんですが、問題なしでした。

ってことは、サイズが小さいというワケではなさそうです。

丈が少し短目なのも流行りなんですかね?まぁ、短ランだと思えばいいか。←古い。

ズボンも細身。ノータックだし、太ももピッチピチで、ムチムチとした肉感的な感じになってますけど、こういうもんなんすかね?子持ちししゃも的に大きく膨らんだ脹脛もほぼ余裕なしです。

ただ、最近の細身のスーツは多少は伸びる素材を使っているってことなんで、こんなもんでイイかと。

値段も19,950円の赤札(つまり人気がない商品)なので安いし、当初考えていた予算の半分で済みます。

ということで、こいつを購入することに決めました。

スラックスの裾はシングルで踵ギリギリの長め。店員のお姉さんがクリップ留めして下さいました。


「もしよろしければ......なんですが、もう一着お買いいただくと、ワイシャツかネクタイをお付けすることも出来るんですが?」

(さすが接客業のプロ。2万円弱のスーツ一着じゃ申し訳ないかな?)そうですねぇ......。もう一着となるとどんなのかイイと思います?

「普段はどんなスーツをご着用なさってるんですか?」

駅前にもこちらの店舗がありますよね。あそこで購入したスーツを二着くらい持ってまして、明るいグレーのと、黒地にグレーのラインが入ったものなんかを着回してます。

「あら♡、私、入社した時に最初に配属されたのが、あそこの駅前の店舗だったんですよ!」

あ、そうなんですか!それは奇遇ですね。だとしたら、以前お会いしてるかもしれませんね。

「そうかもしれませんね♡。」

いやぁ、だとしたら今日はこちらの店舗に来て良かった。貴女みたいなステキな人にスーツを選んでもらえるんですから。

「まぁ♡お客様こそお上手ですね(笑)。ところで、先ほどのがかなり暗めのお色でしたので、派手にならない程度のラインが入ったこちらなんかは......?」

(先ほどの白いラインがクッキリとしたものよりも抑え目なグレーの細い縦ラインの入った黒い生地のスーツか。) そうですね、着回しているスーツの一着がこれと似たような感じなんですけど、相当ヘタってきてますから、これでもいいかな?

「きっとお似合いになると思いますよ♡」

そ、そうですかね(笑)。


ということで、もう一着も試着してみて、スラックスの裾の長さを合わせました。

19,950円のスーツを二着で39,900円。普通だったらスーツ一着分でも足りない値段ですね。まぁ買物としてイイ感じかなと。


「二着お買い上げいただいたので、小物をプレゼントさせていただきますが、何をお選びになりますか?」

う〜ん、そうだぁ......。せっかくスーツを新調するんで、ネクタイにしますか。

「ネクタイはこちらに各色取り揃えてございます。」

結構いろいろあるんですね。これはプレゼントってことなんで、貴女が選んでいただけませんか?

「えっ?!私がですか?」

ええ、せっかくいただけるんであれば、センスのある方に選んでいただいた方がイイかと思いまして。


「そ、そんな。プレッシャーですね。」

いやいや、そんな堅く考えなくても(笑)。ボクにプレゼントすると思って、ボクに似合いそうな柄と色のネクタイを選んでみて下さい。

「そう仰るんであれば♡。先ほどお買い上げいただいたスーツに合うネクタイがよろしいですよね?」

そうですね。ボクのような40過ぎのおっさんにもマッチするって時点でハードルが高めなんですが、選んでみて下さい。


という会話があって、店員さんは先ほどのスーツに売り物のワイシャツを合わせ、その上でネクタイを取っ替え引っ替え合わせています。ボクのために一生懸命に取っ替え引っ替えでネクタイを選ぶ彼女、その様子を傍目から見ているボクの目尻は確実に垂れ下がっていたことでしょう。

そうして選んでもらったのは、明るい茶系のネクタイでした。

ところで、誤解されても不本意なので、ちゃんと断っておきたいのですが、ボクはこの店員さんを口説こうとしているワケではありませんよ。

あくまでも、スーツを買うついでに、若い女性との会話も楽しんでしまおうと、一石二鳥を目論んでいるだけでして。

こんな風にお金を払ってスーツを買う際に、ついでに他の楽しみも同時に味わえるのであれば、女性との会話だけを目的に高い金を払うのが馬鹿らしくなりませんか?

少しの工夫で、普通の行為をより楽しいものにして、人生を謳歌する。 これぞまさに『オレ流ライフハック』の真骨頂たるものですっ!!

......えっ?!

「結局、スーツを二着も買わされているじゃないか!」ですって?

......

......

......

ホ、ホントだっ!

別にスーツは一着で良かったのに......。

しかも、最初はあまり買う気なんかなかったのに......。

お、恐るべし!接客業のプロ......。

でも、キャバクラに行ってただ金を無為に払って虚しくなるよりも何倍もイイやっ!!

......っていうか、何だこれ?!

(おわり)

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