共有

2014年9月22日月曜日

831:あれ、肩が痛くて腕が上がらない?!これって噂の五十肩(四十肩)かと思ったら違った!の巻

毎度どうも、さいたまの孤高のサラリーマンこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

「ある日突然、その時はやってくるもんさ。」と諸先輩方によく言われているのが、老眼五十肩

44歳のボクの身にもいつ訪れてもおかしくない加齢に伴う老化現象ってヤツなのですが、ホントに予告も電話のアポもなく、ヤツらはいきなり押しかけてくるらしいじゃないすか。迷惑この上ない話ですな、まったく。

幸いにして、老眼の方は未だにボクのところには来てないんですが、五十肩(四十肩)の方はどうかって言うと、元来から頸や肩に日常的に異様なコリを感じているもんですから、ヤツが来てるんだか来てないんだかよく解らない状態がここ数年続いているような感じになっておりました。

ところが、ある日、それはあまりにも突然やってくるのだということを思い知る羽目になるのです。


ラブストーリー五十肩は突然に

とある月曜日のことでした。

休み明けで休養充分、睡眠不足も栄養不足もない万全で、すこぶる体調も良い状態の時に、ヤツは突然ボクの身体を襲って来たのです。

昼のランチタイムまでは何ともなかった......はずなんですが、午後のスケジュールに直列で配された会議の連続攻撃に防戦一方となっている最中に、突如右肩に違和感を覚えました。といっても、ジンワリとコリが増して行く感じですかね。

会議中なんで、パソコンなどで目を酷使して眼精疲労に端を欲する肩コリが発症したワケでもなさそうなんですが、何となく頸にも違和感を覚えたので頭をグルグルと回してみるとゴキゴキと音が鳴る始末。

うーん、週の始めから難しい話の連続で心身ともに衰弱してしまい、その疲れが早くも頸や肩に出てしまったのか?とも思えなくはない。

その時は「帰ったら風呂にゆっくり浸かって、冷感シップでも貼っておくか。」と軽い気持ちでおりました。

ところが、時間が経過するに連れ、痛い右肩のせいで右腕が満足に挙がらなくなります。真上に手を挙げるなんてのは以ての外でして、地面と水平に挙げるのが精一杯。

こいつはヤバい。いつぞや、バッティングセンターのストラックアウトで軟球20球ほど投げただけで極度の筋肉痛に襲われた時と症状が瓜二つ。骨が痛いというよりも、腕を挙げようとしても筋肉が痛くて挙がらないような感覚です。

でも、週末に何か右腕や右肩を酷使するようなことをした覚えは一切ありません。この週末はサッカーの練習サポートも審判もやっていなかったので、肉体的にはダラけきった状態だったはずなのに。

突如襲った痛みに耐えるように、普段は右肩にかけるショルダー バッグも左肩にかけて、早々に帰路につくことと致しました。

その日は先ほど自分で考えた通りに、風呂で身体を温めて、インドメタシンだかフェルビナクだかが含まれている家にあった適当な消炎剤(冷感シップ)を患部である右肩に貼って寝ることにしました。

ただ、既にこの時点で、風呂に入るためにTシャツを脱ぐのにもひと苦労で、更に頭を洗うのも大変な状態でした。幸いにして左腕の自由は効きましたので、日常生活は何とかやり繰りできましたが、寝る際にも右肩を下にして横向きになることは出来ず、寝返りを打つたびに右肩に激痛が走るといった感じでした。


全然痛みが治まらないから五十肩確定?

翌朝、右肩の痛みは良くなるどころか昨日にも増しているような感じになってました。全然シップが効いてないじゃん!と思いつつも、ひょっとして冷やすよりも温める温感シップの方が良かったのか?と自身の軽率な判断を悔やんだりもしました。

右肩をどこかに強くぶつけたとか殴打されたとか、そんな記憶も事実もないにも関わらず、これだけの激痛が突如現れるってことは......。

己の44歳という実年齢を鑑みれば、自ずとひとつの答えへと辿り着きます。

「ひょっとして......これが五十肩ってヤツなのか?」

ヤツが来た。とうとう連邦の白いヤツご老体に特有の肉体的老化現象がやって来た、そう思い至るのに時間を要しすぎたようです。

朝の通勤電車の中で、吊革を持つのにもひと苦労しつつも、左手でiPhoneを操作しながら五十肩について調べてみます。

発症初期は激痛を伴う急性期と呼ばれる時期で、炎症を起こしているので冷やした方がイイと。その後やや痛みが和らいで慢性期に入ったら、血流・血行を良くするために今度は温めた方がイイそうな。

ってことは、素人のボクがとった行動は偶然にも理にかなったものであるはず。なのに一向に痛みが消えないどころか、ますます右腕の可動範囲が狭まっているような気がします。

会社では仕事をするためにパソコンを弄くらなきゃならないのですが、マウスを取ろうとすると激痛、キーボードのテンキーを操作しようとすると激痛。そのうち右肩や右腕を庇っているせいか頸までガチガチになりまして、負のスパイラルに陥っている感が否めません。

このまま右肩が動かなくなるのも溜まったもんじゃないので、急性期にやるのはどうかとも思ったんですが、耐えられる痛みの範疇でリハビリみたいなことをやっておくことにしました。

リハビリっつってもたいそうなもんじゃなくて、右腕を自力で動かせないのであれば左手を補助として使って動かしてみようってな感じの簡単なもんです。それでも相当痛いだろうなと予想していたのですが、驚いたことに、左手で右腕を支えながらであれば右腕は真上にも挙がりました。可動範囲が狭まることはなく、単純に右腕を自力で挙げようとする際に筋肉に激痛が走るという症状のようです。

専門的な知識がないボクは「五十肩ってのはこんなもんなのかな?」程度の感想しか思いつかなかったのですが、今から振り返ると、もっとちゃんと五十肩の諸症状を調べておけば、これが五十肩ではないと判断できたのかも知れません。

その日は特に治療らしき治療をすることもなく、でも前夜と同じことをしても痛みが緩和されないことは解っていたので、風呂上がりに昨晩使用した冷感シップとは別の塗り薬の消炎剤をコレでもかと言わんばかりに塗りたくって寝ようとしました。寝ようとしたんです。

ところが、何もしてない状態(右腕を挙げてもいない状態)でもズキズキと痛みが次から次へと湧き出るようになってしまい、横になんてなれそうにもありません。仕方がないのでソファに座ってみたのですが、普通に右腕をダラ〜ンとさせた状態でもズキズキは止まらない。

これが右肩ではなかったら「ひょっとして、これが......恋?」と心は乙女なボクですから思ったかも知れませんが、明らかに痛みの震源地は右肩ですので、恋とか愛とかじゃございません。

先ほど塗りたくった消炎剤も全然効いてる感じがしません。

こうなったら仕方がないので、家に常備薬として置いてあったバファリンを2錠ほど飲んでみることにします。この痛みが少しでも緩和されれば眠りにつくことができるかも?と一縷の望みをバファリンに託す形になりました。きっと半分は優しさで出来ているバファリンのことですから、ボクの望みも叶えてくれるに違いありません。

バファリン2錠を飲んでそのままソファに座り(まだ痛くて横になれない)、しばらくボーーーっとしてました。

気がつくと、リビングの灯りが煌々と照る中でソファで横になって眠りこけてました。ちょうどソファの背もたれがイイ感じで支えになり、寝返りすら打てない格好の状態だったので、右肩を上にした体勢でいつの間にやら眠ってしまったようです。

目論見通り、バファリンが期待通りの働きをしてくれてましたので、朝4時に目覚めたボクは、そのまま布団に横になりまして、あと1時間ほどの束の間の睡眠を貪ることとしました。


医者の診断は......五十肩じゃないの?

「痛みで眠れぬ日々を過ごすなんて無理っ!眠れない夜なんてオフコースか西城秀樹だけにしてくれっ!」と思ったボクは、意を決して翌朝に医者に行くことにしました。会社に通院のために遅れる旨をメールしまして、朝一番から整形外科へと出向きます。

訪れた病院は丸の内のオフィス街の中で唯一整形外科もやってる診療所。基本的には事前予約制ではあるものの、朝から並べば予約患者の隙間を縫って診てくれるとのことなので、朝食後にバファリンを追加投入して臨むことに致しました。

その診療所には他の誰よりも早く一番に到着し、幸いにも予約患者が少なくて整形外科の3番目という絶好のポジションをゲットすることが出来たボクは、バファリンのおかげで多少は痛みが和らいだ右肩を気遣いつつも、待合室のソファに座って順番を待つことになります。

診療開始は9時からでしたが、呼ばれたのは9:30と思っていたよりも早めでした。

その日の当番である女医さんに「恥ずかしながら五十肩になっちまったみたいです、えぇ。そうなんです、右肩が痛くて夜も眠れないんです。」と恥も外聞も忍んで、赤裸々に告白することとなります。

まるで神様に懺悔するが如く、己の朽ち果てた老体に突如訪れた諸症状を淡々と述べるだけの屈辱、若い人には理解出来ないでしょ。いずれあなたたちの身にも降りかかる出来事ですから、よ〜く覚えておいた方がイイですよ。っていうか、痛くて平静を取り繕っている場合じゃないですからね。

こちらの希望は五十肩確定で構わないので、とにかく痛みを和らげたいから薬を処方しておくんなましというもの。ところがその女医さんは「念のためにレントゲンも撮っておきましょう」と曰うので、内心は「えぇ〜!そんな面倒なことしなくても、己の肉体的な限界が来たって素直に認めますから、この痛みを何とかしてつかぁさいっ!」と思いつつも、ちょっと怖そうな女医さんだったので、素直に従うことにしました。←弱いな。

別室のレントゲン室でX線技師の方の指導の下、右肩をいろんな角度から写真撮影しまして、再び女医さんの待つ診察室へと戻ったところ、意外な診断結果が下されることとなります。

その女医さん曰く「あぁ〜、やっぱり。これは五十肩ではありませんね。」とのこと。

そんなバカな......すっかり五十肩だと思い込んでいたボクは、狐につままれたキョトンとした状態にならざるをえません。

しかして、その実態はなんなんすか、先生?

「この肩のところに小石のようは影がありますよね。これは石灰の塊です。あなたは肩関節石灰沈着性腱板炎です。」との診断が下りました。

もちろん、その瞬間のボクの頭の上には「?」マークが何個も肉眼で確認できたでしょう。

どうやら、ボクは五十肩ではなく肩関節石灰沈着性腱板炎という病気だったようです。

「石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる
よくわかりませんが、こんな病気のようです。

百歩譲って、五十肩じゃなかったとしてもですよ、先生。この痛みを治めるにはいったいどうしたら......。

「原因らしい原因は解らないので、痛み止めを処方するくらいしかありませんね。すぐにでも痛みを和らげたいならお注射しますけど?」

週末にサッカーの副審をする予定があったボクは、その即効性のあるお注射と、できればよく効く痛み止めっていう薬をたんまりと処方してくれないかとおねだりしておきました。

決して、女医さんにお注射してもらう♡という状況を楽しんでいたワケではないということを、この場でハッキリと表明しておきたいと思います。


その後、ネットで色々と調べたところ、ボクがなった肩関節石灰沈着性腱板炎ってのは、水分摂取が不足して血中水分が少なくなることにより発症する類のものらしく、喫煙・飲酒・コーヒー飲み過ぎなどが原因と言われているとかいないとか。全てに当てはまるボクがなるべくしてなった病気みたいですね。

いずれ時間の経過と共に肩に出来た石灰も溶けてなくなるようでして、試しに痛み止めを辞めてみたところ(飲酒しなきゃならない場面があったので)、薬なしでも生きていける身体へと戻っておりました。あれだけ痛かった右肩が、今では普通に右腕を挙げられるように戻りました。この間、わずか1週間ほどですから、発症も劇的なら治癒も劇的です。

ビールもタバコもコーヒーも大好きなボクが再発する可能性は非常に高いかとも思うのですが、いずれもボクが生きて行く中では欠かせない要素となっております故、いろんなものと折り合いをつけつつ、上手く立ち回って生きていきたいと、そう思った1週間でした。

あ、もちろん、若い人はこの病気にはならないらしいので、ご安心を。逆に40歳代以降の方々はご注意くださいね。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

0 件のコメント:

コメントを投稿