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2014年12月19日金曜日

874:【Walkman】追加購入したSONY製カナル型ヘッドフォン「MDR-XB90EX」の音を確かめてみよう!の巻

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毎度どうも、さいたまの孤高のサラリーマンこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

前回 はよくある(?)ボクの無駄遣いの話をさせていただきました。

真☆煩悩の赴くままに: 873:【Walkman】またまた新しいヘッドフォン買っちゃいました!の巻〜MDR-XB90EX編〜
なんで立て続けにヘッドフォン買うかなぁ。

今回はこの購入したMDR-XB90EXのレビューを、特にちょっと前に購入したMDR-XB70と比較しながらお送りしたいと思います。

あ、そう言えば......耳の穴に突き刺すようにして使うカナル型はヘッドフォンじゃなくてイヤフォンじゃないか?というご指摘をいただいております。まずはその辺りの言い訳から入らさせていただこうかと思います。


カナル型ヘッドフォン?カナル型イヤフォン?

確かに、断線した話をし始めた当初に「ヘッドフォン」で行くか「イヤフォン」で行くか迷いました、それもかなり。

ヘッドフォンって言うと、ヘッドバンドが付いた大ぶりな仰々しいモノを想像しがちなんですが、そんなイメージもあってか、なんかステレオって感じがします。逆にイヤフォンって言うと片耳だけに入れて使うモノラルなイメージにもなりがちでして、間違ってるかもしれませんが、このブログではWalkmanのイヤーレシーバーのことも大きな括りでの「ヘッドフォン」で通そうと固く決意した経緯がございます。

特に、ボクが好んで使うカナル型のような耳の穴にぶっ差して使うタイプはやっぱりどう考えても「イヤフォン」タイプなんじゃないかと眠れぬ夜も何度か過ごすほど後悔もしましたが、やっぱ言葉の響きとしての格好良さから言ったら「イヤフォン」よりも「 ヘッドフォン」でしょう!ということなりまして。

そんな見切り発車で何度も「ヘッドフォン」と言い張って参りましたが、今回改めて調べてみたところ、どうやら厳密な区分けみたいなもんはなさそうです。

ヘッドフォン - Wikipedia
詳しくはこちらをご参照願います。

ということで、イヤフォンでもインナーイヤーレシーバーでもなく、ここでは「ヘッドフォン」ということでお願いしたいと思います。

まぁどう考えてもカナル型の場合はヘッドは関係ないような気がしますが、あまり深く考えず、初志貫徹ということで。


では、気を取り直してMDR-XB90EXの開封の儀でも

こちらが、ビックカメラ有楽町店1階のヘッドフォン売り場のワゴンに無造作に積まれていた、ボクの目を引いた箱になります。

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少し前に購入したMDR-XB70はもっと薄くて紙でできた箱でした。あれもシンプルで良かったんですが、こちらのMDR-XB90EXの箱はぶ厚くてプラスティック製。中にどんだけのモンが入っているのか非常に気になります。

たいていの場合、この手の箱って開けにくかったりするんですが、この箱の場合はプラスティック製なので無理矢理バキバキ開けるワケにもいかないなぁと思っていたら、なんと底がスライドして中身にアクセスできる親切設計になっているようです。

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では、さっそく底葢をスライドさせて中身を取り出してみたいと思います。

その大きな箱の中身がこちら!

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「えっ?!こんだけ?」と思いましたよ。この他には保証書の紙っぺらが1枚入っているだけでした。

ところが、この立派なケースを開けてみると、中から出てくる出てくる......といっても四次元ポケットじゃないんだから物理的に限界ってのがありますので、中に入っているのはこんなもんでした。

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ヘッドフォン本体とイヤーピースが2種類(それぞれ大きさの違うイヤーピースが入ってます)、コードを止めるパーツが1つ、そして取扱説明書です。

なんか、ヘッドフォンのコードの束ね方が高級ヘッドフォンにあるまじく無造作過ぎるような気がしないでもないですが、あまり気にしないようにしましょう。

ヘッドフォンの形状はこんな感じ。表側は艶っぽくメタリックな感じですが、

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裏側はマットな感じになってまして、左右の違いである「R」と「L」の文字は印字ではなく彫った感じになっておりました。

SONY製のヘッドフォンはたいてい右が赤字で「R」、左が白字で「L」というのが定番なんですが、さすが定価10,000円オーバーの高級カナル型ヘッドフォンは違います。これで使い込んで印字がハゲてもどちらが右か左か迷うことはありません。

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そして謎の大量のイヤーピースなんですが、他のヘッドフォンにも付いているハイブリッドイヤーピースが4サイズ(SS,S,M,L)と、初めて見る低反発ウレタン入りのノイズアイソレーションイヤーピースが3サイズ(S,M,L)も入ってました。

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低反発ウレタン入りの方がより密閉度が増すんですかね?と思い、試しに着けてみたのですが、

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ウレタンのせいで装着感が固く、ボクの耳の場合はかえって密着度が弱くなり、そのせいでかなり音が悪くなる(シャカシャカする)ことが判りました。なので、これまで通りハイブリッドイヤーピースのLに変えてピタッと耳の穴に隙間なくハメて音楽を聴くことにしました。

カナル型ヘッドフォンの場合はこのイヤーピースがかなりのキモでして、このサイズ選択を誤ると音が全然違って聴こえちゃいます。なので、サイズを変えて自分の耳にピッタリとフィットするものを何度も試して、納得してから装着するようにしてください。

さ、これで試聴する準備が整いました。

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もちろん比較用のMDR-XB70も取り出して準備しております。

それではさっそくいつもの要領でMDR-XB90EXの出す音を確認してみたいと思います。


MDR-XB90EXの奏でる音はいかに?

先ほどの写真にあるWalkman NW-F807の画面にも映っておりますが、相も変わらずこちらの曲で試聴してみましょう。

NirvanaのアルバムNevermindから1曲目のSmells like Teen Spiritをチョイスします。なぜこの曲を使うのかは以前に解説しておりますので、そちらをご参照下さい。

真☆煩悩の赴くままに: 871:【Walkman】結局新しいヘッドフォン買っちゃいましたっ!の巻〜MDR-XB70編〜
中盤辺りに選曲の理由が書いてありますので。

曲をスタートさせてまず気がついたのは、音量が少々小さく感じられるという点。これはカタログスペックを観て解ったのですが、MDR-XB70MDR-XB90EXもインピーダンスは同じ16Ωであるのですが、音圧感度が異なるためでした。

その音圧感度を確認してみますと、MDR-XB70が112dB/mWであるのに対しMDR-XB90EXが106dB/mWとなっておりまして、数値的にもMDR-XB90EXの方が音が小さく聴こえるのも頷けます。

よって、MDR-XB90EXで試聴する場合はボリュームを1段階上げて聴くことにします。

で、肝心の音はどうかと言いますと、意外にもMDR-XB70よりもMDR-XB90EXの方が低音の迫力が少な目でした。

なかなか表現が難しいのですが、とは言うものの決して低音の迫力が不足するワケではありません。むしろMDR-XB70の低音が尖り過ぎており、MDR-XB90EXの低音の方が適度に落ち着いていると言った方が最適かも知れません。

ここ1週間ほどMDR-XB70を使っていろんなジャンルの曲を聴いてみたところ、ハッキリと低音が聴こえて圧力の高い重低音の迫力は十二分にあるものの、低音のアタックがやや耳に刺さる感じがしておりました。それは決して不快というワケではなく、HR/HMを好んで聴くボクにとっては過剰気味に増幅される重低音に身を任せるにはもってこいだと思っていたのですが、MDR-XB70の尖ったアタック音による耳(特に鼓膜)への負担が少々気になっていたのは確か。なので悩んだ末に購入に至らなかったもう一方の候補であったMDR-650EXをあわよくば......と考えておったのです。

そんなかなり攻撃的なMDR-XB70に比べて、MDR-XB90EXの重低音は迫力もあるし優しさもある感じです。暖かみがある重低音もでも言うんですかね。決して低音だけが我れ先にと前面にシャシャリ出てくることはなく、でもシッカリと鳴り響いてくれるという感じになっております。

中高音域はどちらも遜色なく透明度の高い音を再現してくれます。重低音重視のヘッドフォンにありがちな中高音域を犠牲にするようなバランスの悪さはありません。

それだと比較になりませんので、全域のバランスの話をさせていただきますと、これはもうハッキリ言ってMDR-XB90EXの方が重低音域と中高音域のバランスが取れており格上だと思います。特定の音域の音だけを聴き比べても解りづらいと思いますが、色んな音域の音が同時に鳴り響く時に、様々な音をより聴き分ける事ができる解像度の高さはMDR-XB90EXに分があると感じました。

また、どちらもハッキリと左右の空間を感じることのできるステレオ感がありますので特に文句はないのですが、強いて言うならMDR-XB90EXの方が前後の空間表現力に優れていると思います。奥行きのある音場が表現できてるとでも言ったらイイんですかね。

ちなみに、Walkman NW-F807ではサウンドエフェクトを使って音の設定を好みに合わせて弄ることができますが、今回は限りなくノーマルな設定で試聴しております。サラウンドもオフにしてますので、かなりフラットな環境での聴き比べとなっております。

どちらのヘッドフォンであっても再生機器側である程度の調整ができると思いますので、どちらをチョイスしても後悔するようなことはありません。どちらも値段以上の性能で、今回は立て続けに大変お買い得な買物をしたと思っております。


ということで、ボクなりの結論としては、音漏れの少ないカナル型ヘッドフォンを使ってWalkmanで大音量でうるさい音楽を聴くにはMDR-XB90EXの方が適しているということになりました。

やはり価格.comやAmazonなどのレビューでも好評となっている製品なだけにかなりクオリティは高いですわ。

残念ながら落選となってしまったMDR-XB70の方は、低音域の再生不足が懸念されがちな携帯ゲーム機専用のヘッドフォンにしたいと、途轍もなく贅沢なことをしようと考えてたりします。

ところで、ここまでベタ褒めのMDR-XB90EXではありますが、唯一気になるのは絡みにくいというセレーションコードがかなり固めであるところ。

コードがスーツやコートなどと擦れる音がダイレクトに耳に伝わってしまうのがカナル型ヘッドフォンの欠点なのですが、コードが固いので曲が流れていない時のタッチ音がスゴく気になります。電車の中や座席に座って動かないケースはまだしも、再生している曲の音量にもよりますが、歩きながら曲を聴いている場面だとコードのタッチ音がかなり気になることもあるかと。

まだMDR-XB70のセレーションコードの方は柔らか目で良かったんですが、MDR-XB90EXよりも後発の製品なので、このカナル型ヘッドフォン唯一の欠点を補うように素材から改良したんでしょうなぁ、やっぱり。

ってことは、さらにコードに柔軟性がありそうなMDR-650EXも、やっぱり購入して試してみようかなぁ......。

いやいや、6,000円前後のヘッドフォンを3つも買えるんだったら、最初っからコレを買っておけば良かったってことになっちゃいますがな。

いや、そもそもハイレゾ環境がないし、3つの値段を合わせてもまだ届かない高嶺の花(高値の花?)だしな、無理無理。

ま、この先どうするかは判りませんが、もっと安値になったらもう1つ(もちろんMDR-650EXの方)くらい買って試しに聴き比べてみたいと思います。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

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