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2015年1月30日金曜日

889:【徹底検証iOS】待望のiOS8.1.3がリリースされたのでOTAでアップデートしていろいろ調べてみたよっ!の巻

毎度どうも、さいたまの孤高のサラリーマンこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

つい先日、「なぜiPhoneだと許されるのか?」という命題に対して、天に唾を吐くが如く「皆が許してもオレは許さんぞ!」と曰わったのは、何を隠そうこのボクです。

真☆煩悩の赴くままに: 886:【戯れ言】「なぜiPhoneだと許されるのか?」という疑問について考えるの巻
まさに暴言ですな。

この中で、ボクが許さないとした根拠がiOS8という不完全で中途半端なオペレーティングシステムをリリースしておきながら、いつまで経っても改善する兆しすら感じられないことに対する憤りに端を発したものでした。

兎にも角にもOSが占有するメモリー領域が多過ぎなんです。最新のiPhone6plusですら搭載メモリーが1GBと少ないので、すぐにモッサリするわ、突然フリーズしたかのような現象が起きるわで、使っていてイライラするったらありゃしない。なので、この悪しきOSを抜本的に改善しない限りAppleには輝かしい未来は訪れないであろうと、あえて心を鬼にして先ほどのエントリーを書いたというワケだったんです。

ちなみに、どこかのブロガーさんが仰る文字入力の際に引っかかるような挙動はボクのiPhone(標準キーボード使用)では一切起きておりませんので、そこが怒りの沸点ではございません。全てのiOS8ユーザーに共通する問題について憤っておるのです。

そして、やはり先ほどのエントリーの中で、iOS8.1.3に対する期待についても述べておりましたところ、エントリー公開の2日後である2015年1月28日(水)早朝に件のiOS8.1.3がリリースされるという絶妙なタイミングとなりまして、自分でもちょっとビックリしておりました。

期待と不安が交錯し愛憎相見える複雑な心境の下、いつも通りにバックアップも取らずにOTA(Over The Air)でアップデートするという無謀な行為に及びましたので、その様子を詳らかにご披露させていただきますと共に、簡単に検証を行ってみましたので、レポートさせていただこうかと思います。


まずはアップデート前に確認しておこう!

最初にお断りしておきますが、iOS8.1.3へのアップデートは1月28日朝にiPhone5sでしていたものの、スクリーンショットをこまめに撮ることを忘れていたため、同日の帰宅後に改めてiPhone6plusで行ったスクリーンショットを使用してお話を進めさせていただきます。

さて、それではまず、アップデートする前にiOS8.1.2での状況を確認しておきましょう。アップデート前後で比較検証をするつもりですので、こいつが必須の事前作業になります。

まずはストレージの空き容量を押さえておきます。

設定アプリ>一般>情報と辿るとこの画面になります。

IMG_4204.png

「バージョン」が「8.1.2」となっており、これがiOSのバージョンを示していることが判ります。その上の「使用可能」がストレージの空き容量になりまして、アップデート前は「35.7GB」あることになります。

次に、iOS8.1.2が使用するメモリー量を確認しておきます。

全てのアプリを終了させまして、専用のアプリを使いメモリーをクリーニングします。

SySight
カテゴリ: ユーティリティ, 仕事効率化

何度かクリーニングを繰り返しこれ以上数値が変わらないという状況になったところでスクリーンショットを撮りました。

IMG_4189.png

メモリー使用量は「493MB」となっております。アップデート前の状態では、全メモリー容量の半分以上をiOSが占有していることが判ります。

ついでにバッテリー残量が76%であることも確認しておきましょう。

ここまでで事前のチェックは完了です。次に実際のアップデートの手順を説明しましょう。


OTAでアップデートしてみよう!

このブログでも何度もアップデート手順を説明しておりますが、おさらいにもなりますので、またまたスクリーンショットを交えなから細かく見て行きたいと思います。

設定アプリ>一般>ソフトウェアアップデートと辿ると、こちらの画面になります。

IMG_4190.png

iOS8.1.3がダウンロードできる状態になっております。ダウンロードする容量は247MBと小さめ(ちなみにiPad mini Retimaの場合は244MBでした)。おそらくアップデートにはそれほど時間を要しないものと思われます。

ダウンロードしてインストールする前に、今回の修正内容を確認しておきたいと思います。「詳しい情報」をタップすると、こちらの画面になります。

IMG_4191.png

今回のiOS8.1.3には、以下のバグ修正、安定性の向上およびパフォーマンスの改善が含まれているとのこと。

  • ソフトウェア・アップデートの実行に必要なストレージ容量を低減
  • 一般のユーザーが「メッセージ」および「FaceTime」のApple IDパスワードを入力できない問題を修正
  • SpotlightでAppの結果が表示されない問題に対処
  • iPadでマルチタスク用ジェスチャーが機能しない問題を修正
  • 統一学力テスト用の構成オプションを追加


どこにもiOSが占有するメモリー領域の低減については書かれておりませんが、最初の一文にある「安定性の向上」とか「パフォーマンスの改善」ってのがそうかも知れません。ついでにバッテリー消費とか画面描画速度とかも良くなってるとイイんですけど。

ところで「統一学力テスト用の構成オプション」ってのは何なんですかね?これだけ謎ですが、あまり関係なさそうなのであまり深く考えずにスルーして話を先に進めたいと思います。

「戻る」をタップしたら、いよいよ「ダウンロードしてインストール」をタップしてアップデートを実行します。

パスコードの入力を促されますので、いつものアレを入力します。

IMG_4192.png

パスコードを入力すると、利用規約の画面になりました。

IMG_4193.png

隅から隅まで読み込んでもイイのですが、時間がもったいないのでひとまず「メールで送信」しておきまして、すかさず「同意する」をタップします。

すると再びダイアログで「利用条件」への同意を求められます。

IMG_4194.png

もちろんここでも「同意する」をタップして先に進めます。

画面中断の表記が「アップデートを要求しました...」となり、アップデートが始まりました。

IMG_4195.png

ダウンロードの所要時間が表示されます。今回はダウンロードファイルが247MBなので1分もかからないみたいです。

IMG_4196.png

ダウンロードは1分未満で終わりましたが、ステータスバーの途中からは「アップデートを準備中...」に変わります。

IMG_4197.png

これに時間がかかるのはいつものことでして、この時点でアップデート作業開始から4分が経過しています。

準備が終わると「ソフトウェア・アップデート」のダイアログが表示されます。

IMG_4198.png

放置しておいても自動的にアップデートは始まりますが、急ぐ人はここで「インストール」をタップしましょう。

あれだけ時間をかけて「アップデートの準備」をしたのに、今度は「アップデートを検証中」なんだそうです。

IMG_4199.png

しばらくすると画面がブラックアウトします。

IMG_7079.jpg

リンゴマークの下のステータスバーがアップデートの進行状況を示しています。

この後、もう一度画面がブラックアウトしまして、再度リンゴマークとステータスバーが出てきます。

アップデートが完了し、再起動したらパスコードを入力します。

IMG_4200.png

再起動しているのでTouch IDでのログインはできません。

ここまででiOSのアップデート作業は終了です。お疲れ様でした。

ちなみに、今回のiOS8.1.3へのアップデートに要した時間は約10分、減ったバッテリーは約3〜4%でした。


果たしてiOS8.1.3はどんな感じなのか?

それではアップデート後の状態を確認してみましょう。

まずは設定アプリ>一般>ソフトウェアアップデートにてバージョンを確認します。

IMG_4201.png

ちゃんと最新のiOS8.1.3にアップデートできたようです。

次にストレージの空き容量を確認してみます。

同じく設定アプリ>一般>情報と遷移します。

IMG_4205.png

「使用可能」の欄にある数値がアップデート前の35.7GBから35.9GBへと変化しております。僅かながら空き容量が増えたようです。

もう一つのiPhone5sは1月28日(水)早朝にアップデートしているのですが、同じくストレージの空き容量が約0.2GB(約200MB)ほど増えてました。不要なファイルが削除されたってことなんですかね?

そして、問題はiOSメモリー使用量がどうなったのか?ってこと。これまで何度も期待を裏切られておりますが、果たして今回は改善されているのでしょうか?

全てのアプリを終了させた後、このアプリを使って入念に何度かメモリーをクリーンな状態にします。

SySight
カテゴリ: ユーティリティ, 仕事効率化

すると、どうでしょう!

IMG_4203.png

iOS8.1.3にアップデートした後のiOSのメモリー使用量は劇的に減少しております。

iOS8.1.2まではOS自体が約500MBのメモリーを占有しておりましたが、iOS8.1.3になったら約150MBほど減少した350MB前後になっているではありませんか!

この数値はiOS7.1.2の時に匹敵する低い数値になっております。やはり「安定性の向上」もしくは「パフォーマンスの改善」ってのは、iOSのメモリー使用量のことだったんですかね?

実際のところ、メモリー空き容量を確認するのに専用のアプリを起動してますので、この値は純粋なiOSのメモリー使用量ではないのかも知れませんが、同じ条件下でメモリーの状態を確認しておりますので、iOSのメモリー使用量が低減したのはまず間違いないでしょう。

いやぁ〜、それにしても長かった。iOS8.0.0がリリースされてから約4ヶ月、長い長い闘い(?)がようやく終わりを迎えつつあります。←誰と何を争ってたの?

数々の失態を晒してきたAppleもこれでようやく面目躍如ってところでしょうか。いつになくiOSの更新頻度が高く、また致命的な不具合をいくつも出したりして、「いったいAppleはどうしちゃったんだ?」とお嘆きだった信者の方々もこれでひと安心なんじゃないでしょうか。よかったですな。

ボクは現実主義的な考え方をしてしまいがちでして、これでようやく普通の状態に戻っただけと感じております。最初からこうするのが当たり前だろ?と上から目線で語らせていただきます。これは職業柄のせいか頭にも身体にも染み付いたものなので、どうかご容赦いただければと思います。

ま、Appleの偉い方々がこんな場末のブログを読むワケもなかろうと高を括ってるから気楽にそんな事を言えるんですがね。

そんなボクの尊大な態度はどうでもイイとして、今からならばiOS8シリーズをイライラすることなく使えるだろうと思いますので、これまでiOS8シリーズへのアップデートを躊躇していた方々も、これで踏ん切りがつくのではないか?と思います。未だに古いiOS7シリーズをお使いの方々はアップデートするかしないかの参考にしていただければと思います。

あ、iPhone4sではどうか......はわかりませんので、自己責任でお願いしますね。

そういえば、iOS8ユーザーはiPhoneユーザー全体のまだ60数%くらいで留まっているんでしたっけ?この数字が今後伸びれば、ようやく安心して使えるレベルになったのだと皆さんが判断している目安にもなるんじゃないでしょうかね。要ウォッチですな。


その他の雑感

これでバッテリー周りにも何らかの改善がなされていると更に嬉しいのですが、悪い方向(バッテリー消費が激しくなる)には行ってなさそうだという感触はあります。もうしばらく使ってみて詳細を確認したいと思います。

また、一時期バグが確認されていたSafariの拡張機能ですが、先祖帰りしてバグが再発するようなデグレードも見当たらず、また設定が初期化されるようなこともありませんでしたので、ここに謹んでお慶び申し上げておきます。

【2015/2/2追記】

また、一部ではiOS8.1.3にアップデートするとWi-Fi通信に不具合が出るとの現象も確認されているようですが、少なくともボクのiPhone6plusもiPhone5sもiPad mini Retinaも(全てiOS8.1.3にアップデート済み)これまで同様に自宅の古いWi-Fi親機との通信が正常かつ快適に行われております。

個体差なのかWi-Fi親機との相性なのかは定かではありませんが、こういうところがAppleの脇の甘さなんじゃないかとまたまた愚痴りたくもなりますが、ボクは被害の当事者でもなんでもありませんので、これ以上のコメントは控えさせていただきます。

【追記はここまで】

唯一気になるのは、特定のアプリを使っていると、たまにプチフレーズ的な挙動があること。iOS8.1.2の時には起きなかったのですが、iOS8.1.3にしてからSwarmGmailを使っているとたまに画面が凍りついたように動かなくなります。数秒で現状復帰するので大きな問題にはなりませんが、ちょっとイヤな感じがしますねぇ......。

ちなみに、標準キーボードを使った文字入力は従来通りサクサクで快適ですよ。相変わらず何の問題もありません......っていうか、全然iOS8のせいじゃなかったみたいですね。 なんじゃそりゃ、人騒がせな......。

っと、それではだいぶ長くなりましたので、今回のiOS8.1.3のアップデートと検証のお話をこれにて終了にしたいと思います。

今回はここまでっ!

(おわり)

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