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2015年7月22日水曜日

957:【サッカー四級審判員の憂鬱】猛暑の中での運動時には気をつけなければならないことがあるよっ!の巻

毎度どうも、さいたまの孤高のサラリーマンこと、ひろ☆さの(@Hirosano)です。

先週末の7月18日(土)から7月20日(祝・月)の3日間は世間一般的には3連休でした。たまたま月曜日が祝日だったっつうことで、こちらのブログの更新も予告なしにお休みとさせていただきました。ブログなんかを書いているヒマがなかったと言うのが正直なところでして。

「なんでそんなに忙しかったのか?」っていうと、ボクの会社もカレンダー通りに3連休だったものの、3日間とも毎日5時には起きて、県内の招待大会やら地元市内の公式戦やら通常練習やらと、サッカー少年団の活動に精を出しておった関係からですね。平日に会社に通勤するより忙しいっつうのもどうかと思うんですが......。

ということで、今回はこの暑い3日間で得た教訓みたいなものを交えつつ、審判日記のような形で話をさせていただこうかと思います。

真☆煩悩の赴くままに: 931:【サッカー四級審判員の憂鬱】いま一度、ファウルと警告/退場の関係性をおさらいしておこうっ!の巻
このシリーズはこれ以来久々ですな、


試合途中の給水(飲水)は必須!

土曜日は台風の影響もあってか終始曇天で、時折雨がそぼ降る中、近隣の複数の少年団が合同で主催する6年生の招待大会の予選リーグへと出向きました。

曇っているので陽は出ていないのですが、朝から気温も湿度もそれなりに高く、「蒸し蒸ししてイヤだなぁ〜」と思いつつ、前後半20分ハーフ(つまり1試合40分)の副審を務めさせていただきました。

途中から雨もパラパラと降ったり止んだりを繰り返しておりまして、気温はそれほど高くはならなかったものの、「試合途中で給水タイムを取ることが必須」と大会本部からの指示に基づき、各審判員は的確に試合を止めて子供らに水分補給をさせておりました。


日曜日は打って変わっての快晴。気温35℃を越す猛暑日となりまして、前日の予選リーグで決まった順位ごとのトーナメント戦へと出向きました。

陽射しが強い中で主審を務めさせていただきまして、頭頂部を異様に日焼けすることになり、残り少ない毛根を死滅させ頭頂部の砂漠化に大きく貢献する事態となりまして、思わぬ自然破壊行為を率先して行うという自虐的行為を楽しませていただきました。

もちろん、そんな最中でも給水タイムを失念しては審判失格の烙印を押されてしまいますので、レフェリングすると同時に時間経過にも必要以上に気を配りまして、前後半それぞれのちょうど真ん中あたりでアウト・オブ・ザ・ボールになると同時に試合を一時的に止めまして、子供らに水分を補給してもらいました。

この「給水タイム」ってのはなんぞや?ってな話になるかと思いますが、最近のスポーツ業界ではもはや当たり前の話になっております。

その昔、我々中高年の者がまだまだ若い中高生だった頃には、「部活の途中で水を飲むなんてのは言語道断っ!」ってなスポ根ものさながらの情景が日本各地で日常的に行われていたかと思うのですが、昨今は真逆の状態にありまして、熱中症対策ということもあり、暑い中で運動する時には適度な水分補給が必須となっております。

失われる水と塩分を取り戻そう - 熱中症を防ごう - 日体協
詳しくは日本体育協会のこちらのホームページをご覧下さい。

モノによって言い方がだいぶ異なりまして、ポカリスウェットがイイとかアクエリアスがイイとか、いやいや過剰に塩分が含まれていると浸透圧の関係で良くないからスポーツドリンクを2倍に薄めたモノがイイとか、真水でもイイんだけどやっぱり汗は水分と一緒にミネラル分も放出されてるから水分だけじゃダメなんじゃねぇか?とか。また、冷たいと腸内体温が下がり過ぎるので常温がイイとか、でもやっぱり飲むなら少しは冷えていた方が飲みやすくてイイとか......。諸説いろいろありますので、どれが正しいのかよくわからん状況になっていたりもします。

それぞれの監督やコーチの考え方もあるでしょうし、ご家庭の事情などもありますので、ここでは「これがイイ!」と言及することは避けたいと思いますが、最低限必要なことは、スポーツをする前とスポーツしている最中の水分補給は必須ということになります。

例え気温がそれほど高くない曇りや雨だったとしても、人によってその日の体調は異なりますし、湿度が高いと汗を掻きにくく体温調節がしづらくなります。ましてや急激に気温が上昇局面にある今年は暑熱順化(夏の暑さに身体を慣らすこと)が十分ではありませんので、こういう時にこそ熱中症対策を必要以上に意識しなければなりません。

監督やコーチが日頃の練習や試合前などに十分な水分を補給させることも重要ですが、試合運営を任されいつでも試合を止めることができる審判員には、プレイする選手たちの様子を一番間近で見ていることからも、子供たちが熱中症にならないように細心の注意を払う責任があると言っても過言ではありません。

そのために、最近の小学生のサッカーの試合では、前後半の途中に給水タイムを設けるようにしているというワケです。

ハーフ20分前後半の試合ですと、前半10分経過時点と後半10分経過時点に給水タイムが設けるのが通例になっております。試合途中に審判の裁量で取ることができまして、時計を止める場合とランニング(時計を止めずに試合時間に含めること)とする場合とランニングでかつロスタイムとしても良いケースとがありますので、それぞれの大会規定を事前に確認しておくことも審判員の務めになります。


試合前から出来る熱中症対策を!

この3連休中の試合でも、熱中症寸前まで行ってしまい途中交代となってしまった選手がおりました。

試合開始前までは元気いっぱい、ちゃんと水分補給をしていたにも関わらず、試合の途中で体温が下がらなくなり、自ら交代を名乗り出てベンチに戻ってきました。

「疲れた」と言うのではなく「気持ち悪い」とか「吐きそう」とか「頭が痛い」と言ったらかなりの危険信号だと思った方がいいでしょう。その選手も見るからに顔が真っ赤で明らかに体温が高く、急いでお母さん方が水で濡らしたタオルを首の後ろあたりにあてます。それだけでは不十分だったので、脇の下や太腿の内側にも冷えた濡れタオルをあてて体温を下げる努力を試みます。熱中症対策用の冷却スプレーを背中一面に噴射したりもしました。幸いにもその後体温は下がり、昼食が食べられるまでに回復したので大事には至らずホッとしました。

いざとなったら応急処置を試みることも重要ですが、素人判断では儘ならない場合には躊躇することなく119番に電話することも重要です。

また、そのような事態に陥らないためにも、日頃から気をつけておくこともできます。

まずは普段の日常生活の中でもこまめに水分を摂る習慣をつけるようにしたいですね。

寝ている間にも汗を掻くので「寝る前ににコップ一杯の水を飲むとイイ」というのはよく言われていることですが、それだけではなく1時間に100mlを目安にこまめに水分を摂り続けて身体に水を馴染ませるようにした方がイイとも言われています。

プロのサッカー選手などは、常に500mlのペットボトルに入った水を持ち、喉が乾く前に少量ずつこまめに水分を口に含む習慣を持っていると聞きます。プロともなれば自分の体調管理も給料の範疇なんで当たり前という話ではありません。試合で最高のパフォーマンスを出し、持てる実力を存分に発揮するための準備には事欠かないという姿勢を子どもらにも見習って欲しいものです。

かく言うボク自身も家に帰ってからはビールや酒を飲まず、食後から寝るまでにこまめに水分を摂るよう心掛けております。常温の浄水器から出た水を大きめのコップになみなみと注いで、それを片手にテレビを観たりiPad miniでネットを見たりしてます。これはサッカー少年団の活動がある週末直前だけでなく、毎日忘れずに行う習慣として夏だけでなく冬にも継続しており、もはや生活の一部になってます。

こういう癖をつけ、意識しなくとも自然に振る舞えるようにすることも重要なポイントかと思います。

また、審判員として事前に出来る準備としては、遠征先の天候をあらかじめ調べておくことなどでしょうか。

ボクは試合当日朝にこのアプリを使って、試合が行われる地域や練習を行う地元の情報を取得するようにしています。

あなたの街の熱中症予防
カテゴリ: 天気, ヘルスケア/フィットネス

他にも熱中症予防や警戒などの無料アプリがありますので、指導者や審判員のお父さんはひとつくらいダウンロードしておいた方がイイかと思います。

あと出来ることと言えば、普段から子どもらとコミュニケーションを取り、なんでも言える雰囲気を作り出しておくことですかね。

小学生も高学年になると余計な空気を読む雰囲気が出てまいりまして、大人の顔色を伺いつつ無難に振舞う傾向が見られることもあります。コーチがゲキを飛ばし仲間たちもそれに応えて一生懸命プレイしている最中で、自分だけ「休みたい」と言い出すのは勇気のいる行為です。ウチの少年団では監督やコーチが常に「無理はするな。君たちはまだまだ先があるんだから、ここで無理や無茶をして将来を棒に振るようなことはするな。」と日頃から口うるさく言っているので、子どもたちも申し出やすい雰囲気を作り出せていると思ってます。時には厳しく、でも基本的には優しく、メリハリをつけて子どもたちと接するようにわれわれ大人も心掛けておきたいと思います。


関東地方でも梅雨が明けて、連日30℃を超える日が続いております。時には35℃を超える猛暑日にもなってます。

最寄り駅までの15分程度の徒歩通勤だけでも、朝から汗ビッショリになる猛暑の季節にいよいよ突入してまいりました。ハンカチの他にタオルが欠かせない季節ですね。

子どもらの体調管理に気を配る一方で、自分の体調管理を怠らないようにもしたいものです。仕事に穴をあけるとか、試合や練習中に子どもらよりも先に倒れるとかの体たらくだけは避けたいですからね。シャレになりませんから、ホントに。

まだまだ夏は始まったばかり。なるべく深酒はせず(なるべくね)、水分だけでなく食事や睡眠も十分に摂るよう心掛けたいと思います。くれぐれも皆さんもお身体ご自愛下さい。

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)


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